《 サモトラケのニケ 》
その一般とは違う感覚が、東京芸大の特徴でもあるーーーこのようなくだりを読みました。
私の学生だった頃から、東京芸大の入試は数十倍の競争率でした。
簡単には入学できない大学 という認識だけはありました。
上野の美術館に行ったときには、数回芸大の中に踏み込んだ記憶がありました。
ここの学長は、「何年か一人の天才が出ればいい。他の人は、その礎(いしずえ)である。ここはそういうところなのです」と、言っています。
そんな中で、その書物には「芸大出身の妻が、ルーブル美術館に行った時のエピソードを書いていました。
一心不乱に見続けて、1時間しても動かず、家族もあきれる中で、実に5時間も立ちつくしていたーーーと、いうのです。
私もルーブル美術館には、3度訪れています。
「サモトラケのニケ」は有名なので、「これが・・・あの有名な彫刻だ・・・」と思った記憶がありました。
しかし、どんなに頑張っても 30分も見続けるなどできません。
「モナリザ」であってもです。
それを5時間も立ち尽くした、ということに興味を惹かれましたので、なぜそうなのかを分析しようと思い立ったのです。
一般人と異なる芸術家の目には、「サモトラケのニケ」はどのように映るのであろうか?
これが「サモトラケのニケ」の画像です。
3Mを超える大理石像ですが、残念ながら 女神の首がありません。
紀元前に ギリシャ文明期に制作されたと考えられていますが、諸説あって詳細は不明のままです。
この像を見つめているとーーー
像の体内にエナジーが循環するかのような感覚に襲われます。
「生きている」という神的な反応はないのですが、製作者の意図を反映してきて、まるで「生きている」かのような思いに捉われてきます。
製作者は、「女神」を創造するというテーマを決めたうえで、製作意図である「勝利の女神」を象徴したモチーフとして、大理石を彫り上げたようです。
私も 芸術家になったつもりで、この「サモトラケのニケ」と対話してみました。
造られた当時の、紀元前の時代に戻すとーーー
勝利の女神ニケは、「生きている」反応を示します。
女神のエナジーが降臨したかのように、像全体に行き渡ります。
イメ―ジでは、像が白く輝くような感じです。
「生きている」反応を示す芸術作品は、そこに降臨するエナジー体との、会話が成立すると思われます。
発見された時には、すでに首もなく、左右の翼もありませんでしたが、後日見つかって修復されたものです。
この状態の時には、さすがに降臨していたエナジー体も抜け落ちていたようで、それが現在に至っています。
まず、完成した当時の、降臨していた時代に、イメージの中で戻します。
するとーーー見事に、女神ニケのエナジーが浮き上がってきます。
女神が浮き上がってくるのは、今から2130年前となります。
2100年前でも、2200年前でもありません。2130年前なのです。
「サモトラケのニケ」の像は、1863年にフランス領事が発見したとされていますが、製作されたのは紀元前50年から200年以上前とか 諸説ありますが、この反応であれば、紀元前110年ほど前のものと思われます。
降臨していた当時にセットして、女神ニケに問うてみました。
「勝利の女神」なのですか?
『破壊と再生をもたらす龍神』である」
予想外の反応でした。
完成当時は、両方の翼を広げた「女神」で、美しく神々しい彫像であったと思われます。
こんな感じであったかもしれません。
この「勝利の女神ニケ」を、2130年前にセットしますとーーー
強烈な波動をもたらします。
この像の2.5M以内では、ほとんどの人が歪みます。
容赦なく人体に歪みをもたらします。
ただ・・・一つだけ条件があって、己に宿る「全ての弱さ」を克服した人間だけが、とてつもなく強靭な肉体を保持することが許される・・・・。
このような反応を示したのです。
仮に様々な煩悩を持ち、悩み苦しむ状況にある方は、ことごとくこの彫像の2.5M以内に入り込みますと、身体が歪みます。
ですが、まるで子供のように一切の煩悩を断ち切りますと、とてつもない体軸が確保されます。
つまりーーー
幼少期のように、純粋な心情で、全ての悩み事を消滅させる意思を示すと、身体の臓器が発する「メンタル・ストレス」が解消していき、身体の体軸が整ってきます。
断ち切るーーーと、強い意志を持ちますと、
『龍神』が降臨した当時の像の周りにいるだけで、そういったマイナス思考を生み出す元凶が、解消されるように反応します。
通常「うつ系の人」は、自分からマイナス思考の中に陥ってしまい、そこから抜け出すことはできません。
そのような方は、この状態にセットした「サモトラケのニケ」の像に入り込んで、自分の中に潜むマイナス思考、メンタル・ストレスを克服するーーーと、強く強く決断することで、
その弱さの元凶が克服されて、新たな自分を見出すことができるようになる、と思われます。
しかし、そのまま惰性で生きていくような方は、木っ端みじんに砕かれます。
長時間滞在すると、本当に病気になりそうです。
意思の弱い、脆弱な心情のままで生きている方は、この彫像に入り込んでいた『龍神』が、一切の妥協をすることもなく、メチャクチャに体軸を歪めてしまうように思われます。
ルーブル美術館で5時間も立ち尽くしていた人物が、どのような心情でいたかは判りません。
ですが、私の目には、このように映りましたので、思い煩うような心情の時には、この降臨した状態の画像の中に、全ての迷いを断ち切ってしまうーーーという強い意志と決断力を持って、入り込んでみてください。
吹っ切れると思われます。
2018年10月27日記