《 東北ミステリーツアー その4 》
会津の福満虚空蔵尊(霊厳山円蔵寺)
三大不動明王を拝んで、次に「日本三大虚空蔵」の虚空蔵菩薩を本尊とする福満虚空蔵尊(霊厳山円蔵寺)に向かいました。
「日本三大虚空蔵」とは、茨木県東海村の「村松山虚空蔵堂」、三重県伊勢市の「金剛證寺」と共に日本三大虚空蔵の一つに数えられています。
1200年前の大同2年(807年)に、徳一大師によって創設されました。
本尊の「福満虚空蔵菩薩」は、弘法大師によって刻まれたと伝えられています。
「虚空蔵菩薩」とは、虚空が広大無辺の功徳を包み無限に「智慧・慈悲」をそなえ、「如何なる人でも福徳円満が授かる因縁を有している」と云われています。
他のブログでも載せましたが、弘法大師空海は、「虚空求聞持法」を身に着けて、土佐の洞窟で開眼して、目にした全てを記憶できる能力を授かりました。
そのために、膨大な経典を全て暗記したと云われています。
「ノウボウ アキシャキャラバヤ オン アリキャ マリボリ ソワカ」が御真言です。
これについては、本ブログ「天狗界、仙界、真言密教界を考証する 5」での文を、再度載せておきます。
以下、転載―――
『虚空蔵菩薩求聞持法』(八幡書店)は、「虚空求聞持法」について書かれた文献です。ここに詳しく解説されています。
「虚空求聞持法」とは、弘法大師空海が修行したもので、土佐の足摺岬で開眼したといいます。
岬から1キロほど離れた海岸に、「御厨人窟 (みくろど) 」という海食洞穴があります。
虚空蔵求聞持法は、真言宗の修行法の中でも非常に厳しいもののひとつです。虚空蔵菩薩の御真言は、 「ノウボウ アキャシャ キャラバヤ オンアリキャ マリボリ ソワカ」 この真言を50日間で、100万遍念誦するのです。
通常は、一日に一万遍唱えることを、2回に分けて行います。
これには、一回で5、6時間はかかります。
しかも100万遍唱えるのは、ピッタリと100万遍でなくてはなりません。1回でも、多い、少ないと、その全てが無駄となります。
洞窟内にたった一人でお篭りし、1日1食のソバガキで生命をつないで、ひたすら本尊・虚空蔵菩薩を念じ続けます。
弘法大師空海は、室戸岬の波打ち際の洞窟(御厨人窟みくろど)で「虚空蔵求聞持法」を修しました。
この洞穴にこもり、虚空蔵菩薩への祈りを唱え続けていた真魚の口に、ある日突然“光り”が飛び込んだといいます。
空海が開眼した洞窟
「三教指帰」に「阿国大滝嶽に躋り攀ち、土州室戸崎に勤念す。谷響を惜しまず、明星来影す。」 空海が求聞持法を修されたときに、体内に「金星」が入ってきたと書かれています。
「光り」が入ったときに、空海は“悟った”のでした。
「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん。」 「虚空が尽きるまで、迷える衆生が尽きるまで、さとり(衆生を救う行)の尽きるまで、永遠に仏に祈りつづけたい。空、衆生、さとりが尽きれば、わたくしの願いも尽きるであろう。」
その瞬間、世界のすべてが輝いて見えたというのです。 洞穴から見える外の風景は、「空」と「海」だけでしたが(の起源)、その二つが、今までと全く違って、光り輝いて見えました。
そのときから、真魚は「空海」を名乗るようになりました。空海 19歳のときでした。
「虚空求聞持法」とは、一度見たものは全て記憶する能力が得られるものです。
後世の修行僧の多くが、この「虚空求聞持法」に挑みましたが、その半数は道半ばで挫折し、死亡した者さえいたと伝わっています。
これは、危険を伴う、尋常なことでは成就できない修法です。
陀羅尼読誦の回数は絶対に守られなければならず、回数の変更はもとより、一遍でも足らなければそれでおしまいです。
しかも、それを百日間ないし五十日間で終わらなければならないから、行者に掛かる負担は凄まじいものになります。
同一の陀羅尼を、ほぼ無限に近い回数にわたって唱え続けてゆくことから生ずるであろう精神状態が、ともすれば常軌を逸してしまう確率が非常に高くなります。
事実、中世の密教寺院の中には、虚空蔵求聞持法を破戒僧の清行、すなわち粛清に、いわば転用したような事例すら見出せるようです。
実際、その際の修行者の死亡率が、何と五割に達したという 驚くべき叙述の古文書もあるといいます。
想像を絶する修行を達成して、「虚空求聞持法」を会得すると――――
空海の「三教指帰(さんきょうしいき)」には、この真言百万編を誦すれば大変な暗記力を得られるとあります。
また、
智慧や暗記力ばかりか、あらゆる財宝を得られる功徳、所願成就の功徳があるとされています。
もまた、「虚空求聞持法」を会得したことで有名です。
日蓮は、12才の時「日本第一の智者となさしめ給へ」と21日間願掛けされて、虚空蔵菩薩様から宝珠を頂かれたといいます。
「虚空蔵菩薩経」は虚空蔵菩薩が神力によって衆生の罪を救う「お経」のことです。
「虚空求聞持法」の本尊である虚空蔵菩薩像の形は、 五仏座像を付けた五仏宝冠を頂き、左手に福徳の如意宝珠か宝珠を乗せた蓮華をもちます。
また、右手に知恵の宝剣を持つか、与願印を結ぶものが多いようです。
密教では平安時代後期以降、増益、息災の修法に用いられた五大虚空蔵菩薩像が造られました。
転載ここまでーーー
このような「虚空蔵菩薩」像が、この福満虚空蔵尊(霊厳山円蔵寺)として、ここに祀られています。
境内の案内図です。
この六角形の建物が、気になりました。
この中には、かなりの高波動の何かが収められているように思われます。
残念ながら、それ以上には判りません。
「人形塚」とあります。
ここでは、一年に一度、夏の縁日に「人形供養祭」を厳修しているようです。
ただ、一体1000円かかります。
段ボールに詰め込むと、全部で2000円です。
「人形」には、ヒトの念が入ります。
むやみにもらい受けますと、運気が落ちることがありますので、要注意です。
階段を下ります。
「大鐘」です。
円蔵寺本堂です。
ここから中に入ります。
入り口に幕が降ろされていて、中は暗いです。
暗いだけでなく、中は撮影禁止です。
「福島県十大祭り」とあります(左上方)。
毎年、新年1月7日の夜に、かがり火の中を褌姿の男達が、大鐘が鳴り響くと、極寒の中で階段を駆け上がり、円蔵寺の本堂の中に垂れ下がる麻縄を攀じ登っていく競い合いが、行なわれています。
これが、一年の幸せと無病息災を祈る「七日堂裸詣り」です。
七日堂裸詣り
この画像で観るだけでも、勇壮な褌(ふんどし)の男達の気迫が伝わってきます。
堂内は暗く、「撮影禁止」とあり、本尊の画像がありません。
観光案内のサイトでも、「福満虚空蔵尊」は載っていません。
ネットで探しましたら、ようやくこの一枚が見つかりました。
しかし、この画像は空海作のものとは、明らかに違います。
せっかくなので、この画像で解説します。
「ノウボウ アキシャキャラバヤ オン アリキャ マリボリ ソワカ」の御真言に反応します(この像は生きています)。
この画像からは、かなりの高波動です。
ここから反応する部位は、「脳下垂体」です。
只見川です。
下から見ると、円蔵寺は岩盤の上に建てられています。
「開運撫牛(なでうし)」です。
この牛を撫でると、念願が成就すると云われています。
多くの方が撫でていますので、撫でられた部位は、銅の金色に輝いています。
境内に、波動の良好なエリアがありました。
何も表示がありませんが…その中に・・・・
「不動明王」像がありました。
このお不動様は「生きています」。
本堂の中ではなく、境内の一角にあるのに、このような反応を示すのは珍しいと思います。
驚きましたーーー
このお不動様と一体となると、あらゆる不調が消滅していきます。
私は、数多くの生きている仏像を見てきましたが、このお不動様はかなりの霊力があるようです。
敏感な方なら、このお不動様と繋がると、身体が後方に倒れるような感覚があると思います。
自分の額と、このお不動様が繋がると、そのような反応が得られると思います。お試しあれ!
また、牛の像がありました。
残念ながら・・・これはまったく効験はありません。
こうして、2泊3日のミステリーツアーを終えて帰京しました。
了
2021年10月5日記