生命体エナジー浄化の会ブログ

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ダ・ヴィンチの絵画 その20

≪ ダ・ヴィンチの絵画 その20 ≫
 
12-10-1
 
サンドロ・ボッティチェリの 晩年の代表作である『神秘の降誕(1501年)』は、
ほとんど注目されることのなかった絵画ではないでしょうか。
 
 
本シリーズの稿を進めるにあたって、この絵画に辿りつきました。
これほど複雑にエナジー(エネルギー)が重なっている「絵画」に、はじめて遭遇しました。
 
彼の名前は「サンドロ・ボッティチェリ」としていますが、自分で「アレッサンドロ」と名乗っています。
 
この絵画には 唯一 制作された年代が記されています。
さらに、謎めいたギリシャ文字が上部に書き込まれています。
 
晩年の代表作「神秘の降誕」(1501年)
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この絵画を そのまま観れば―――
 
牛と馬が飼われている「馬小屋」で、聖母マリアが 神の子「イエス」を産み落とした場面です。
 
人々は、神の誕生を祝福して抱き合っています。
 
馬小屋の屋根には、三人の天使たちがいて、その空間には やはり天使・精霊が神の地上への降臨を祝福するように、舞っています。
 
ダ・ヴィンチが描く絵画のような 緻密で繊細であり、リアリティのあるものとは異なった―――古めかしい戯画でもみるような感覚にさせられます。
 
表面的に「観る」のであれば、このような印象を受ける方は多いのではないでしょうか。
 
しかし―――
 
もう少し深く「視る」と、変わってきます。
分析して「診る」と、さらに複雑なエナジーが混在していることに、驚かされるはずです。
 
私は―――驚かされました。
 
 
フィレンツェ派最大の巨匠サンドロ・ボッティチェリ晩年の代表作『神秘の降誕』。
降誕した神の子イエスに祈りを捧げる聖母マリア。ローマのアルドブランディーニ家が旧蔵し、現在はロンドンのナショナル・ギャラリーが所蔵しています。
 
本作に描かれる主題は、神の子イエスが聖胎した聖母マリアの御身体から現世に生まれ出た神聖なる場面として描かれている―――本作品の解説には、概ねこのように記されています。
 
 
画面上部にはギリシア語で謎めいた銘文が以下の内容で記されています。
 
「私アレッサンドロはこの絵画を1500年の末、イタリアの混乱の時代、ひとつの時代とその半分の時代の後、すなわち聖ヨハネ11章に記される3年半の間悪魔が解き放たれるという黙示禄の第2の災いの時に描いた。そして悪魔はその後、第12章で述べられるよう鎖につながれこの絵画のように地に落とされるのを見るのであろう」。
 
この銘文は友愛の精神と祈りによって罪悪が裁かれることを意味しており、画面全体を支配する激しい感情性や宗教的古典表現などの多様性は、フィレンツェ派の中で孤高の画家となったボッティチェリの内面における瞑想の表れであるとされています。
 
なお本作は画家の作品中、唯一年記がされる作品でもあります。

ギリシャ語で書かれた「悪魔が3年半にわたって解き放たれる」と黙示録(預言書)に書かれたときに本作品は、ボッティチェリ自身が 「聖ヨハネの黙示録」第11章に記される3年半の間悪魔が解き放たれるという第2の災いの時に描いた―――としています。
 
しかも、悪魔は鎖につながれて、この絵画のように「地に落とされるのを見るであろう」としているのは、一体どういう意味なのか。
 
堕天使ルシファー(悪魔)を指しているのであろうか。
 
悪魔が裁かれることを意味しているのであれば、通常の聖母マリアが 馬小屋で イエスを降誕させたという「神聖な場面」とは、いえないようである。
 
画面上部には、ギリシャ語による銘文と、名前と制作年が記されています。この絵の主題はいわゆるキリストの降誕ですが、なぜ「神秘の降誕」と名づけられたのでしょう。


キリスト降誕のこの宗教画は―――
一般には難解なギリシャ語で、黙示録にある災いと勝利が描かれていると、銘文で示しているのですが、確かにその銘文がないと奇妙で、難解な部分がこの絵にはあります。

画面に眼を移すと、天空では天使たちが、オリーブの枝を持ち、祝福の輪舞を華麗に舞っています。右手には、礼拝に訪れた2人の羊飼い、左側には東方三博士たち、屋根の上には、オリーブの枝を持つ3人の天使。そして厩の中には、聖マリアと救世主イエスが大きく描かれています。 この精霊は、魔界のエナジーです。
 
上空で舞う精霊たちは、魔界のエナジーで描かれています。
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馬小屋の屋根にいる聖三位一体を示すと思われる3人の天使がいますが、彼らの王冠は飛び上がっています。この三人の精霊は高波動のエナジーをもって描かれています。
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一転して、画面上部には、天使たちが輪になって飛び回っていますが、彼女たちが浮遊する天には、ぽっかりと穴が空いて、その向こうは全くの異次元世界のようにも感じられてしまうのです。

さて、「イエス」を産み落とした聖母マリアですが、高波動のエナジーに包まれています。
聖母マリアは精霊の宿る状態で描かれています。
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サンドロ・ボッティチェリは、秘密結社シオン修道会の歴代の長官(総長)の一人ですので、聖母マリアは「マグダラのマリア」として描かれています。
 
しかし、誕生したばかりの「イエス」は、魔界のエナジー体として描かれています。
この『神秘の降誕』の絵画は、他の宗教画と異なり、「イエス」を魔界の者として描いているのが、決定的に異なっているようです。
降誕した「イエス」とは、ルシファーなのでしょうか。
 
降誕したばかりの「イエス」の傍らには、東方の三博士(とうほうのさんはかせ)」が頭を抱えた姿で、強烈なメンタル・ストレスをもって描かれています。
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東方の三博士(とうほうのさんはかせ)」とは、新約聖書に登場し、イエス誕生の時にやってきてこれを拝んだとされる人物です。 東方の三賢者(とうほうのさんけんじゃ)、東方の三賢人(とうほうのさんけんじん)ともいわれています。
 
この東方の三博士(賢人)が、救世主イエスの降誕を知り、この場に駆けつけて神の出生を祝福する―――というはずですが、この絵画に描かれている賢人は、苦悩しているように思われます。降誕した「イエス」とは、黙示録に示されるルシファー誕生を示しているからなのでしょうか。
最後に、画面下部に、抱き合っている三組の天使と若者が描かれ、よくみると小悪魔というかドラゴンが逃げ散り、地の穴に隠れようとしています。これがどうやら、黙示録の12章の部分を表しているようです。

抱き合っている三組の天使と若者の、真ん中の組です。
組み合っている二人の間に、悪魔らしきものが、穴に隠れようとしているのが判ります。

ボッティチェッリの晩年の創作活動は、メディチ家の庇護のもとにあったのですが、彼の裸婦のデッサンなど、ルネッサンス期の半分以上が焚書になっていると言われています。
 
サヴォナローラの焚刑後3年経って制作された「神秘の降誕」に象徴されるように、「プリマヴェーラ(春)」や「ヴィーナスの誕生」の時代と大きく異なり、思索的、神秘的な傾向になっていきました。

しかしながら、生涯を通じては、神話画の官能的な女神たちだけでなく、宗教画においても、繊細で愁いを帯びた聖マリアや天使たちを描き続けて、後続の画家たちに大きな影響を与えました。そして現代においても一般に人気のある、ルネサンスの巨匠画家のひとりといって間違いありません。
 
この作品は、そんなボッティチェリの最晩年のものであり、おそらくは、最後の作品であろうと言われています。

 
『神秘の降誕』は、節目の年、1500年末(1501年初め)に描かれた、と記されているのですが、注文主や制作の意図はいまだに判然としていません。ここには、晩年、孤高の画家となったボッティチェリの激しい精神性と宗教的傾倒が吐露されているのかもしれず、一時代を謳歌した画家の、精神の均衡に変化があったと見るべきなのかもしれません。

さて、この『神秘の降誕』の不可思議さは、この絵画を観る人の身体にプラスの反応をもたらすものと、マイナスの反応をもたらすものがあります。
● この絵を「右目」で観ると、身体が歪みます。体軸が崩れてしまうのです。
一方、
● この絵を「左目」で観ると、身体の歪みが消失して、体軸が整います。
 
これは―――ダ・ヴィンチの『モナリザ』とは逆の状態です。
モナリザ』は、
● 「右目」で観ると、身体の歪みが消失して、体軸が整います。
● 「左目」で観ると、身体が歪みます。体軸が崩れてしまうのです。
 
それぞれ、魔界のエナジーに汚染されてしまう反応と、高波動のエナジーに包まれる反応が現われるようなのです。
 
ボッティチェリは、間違いなく観る人の身体の構造体に変化を及ぼせる技量を持っていた芸術家の一人なのです。
                           つづく