《 御神島紀行 その3 》
雄島―平泉寺白山神社―岡太神社・大瀧神社―御神島―常神社
岡太神社・大瀧神社
つぎに、我々は福井県越前市にある「岡太(おかもと)神社・大瀧神社」に行きました。
ここが入口の「鳥居」です。
ここから境内に入ります。
シーンと鎮まった感があり、通常の場合は何も感じないと思われますが、意識を高め、ますと、高い波動を感知してきます。
大瀧神社は、加賀の白山、福井の平泉寺に次ぐ「修験道の霊場」でした。
明治元年まで、「小白山大瀧六所権現児御前」と称えられ、神領70余町、村落48カ村を氏子とする国内有数の大社でした。
鎌倉時代には、僧が600から700名もいたといいます。
本殿入口の左側には、馬の像があります。
この階段を昇ると、「拝殿」「本殿」があります。
ここは、正式には「大瀧神社」ですが、「岡太神社」も併設されています。
というのは―――
ここは下宮(里宮)であり、この地の山頂に上宮(奥の院)があります。
その上宮(奥の院)では、「大瀧神社」と「岡太神社」の本殿がありますが、
ここ下宮(里宮)では、本殿・拝殿が両神社の共有となっていて、2つの神社の名称が併記されてるのです。
(国の重要文化財の指定名称は「大瀧神社」です)
伝承によると、養老3年(719年)に泰澄が創建したと伝わります。
泰澄とは、白山を開いた鎮護国家法師です。
霊山として仰がれていた大峰山(大徳山)に登り、参籠して祈願をした後に、
地主神として祀られていた「紙祖神岡太神社」を御前立として、国常立尊(くにとこたちのみこと)・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を主祭神として、
十一面観世音菩薩を本地とする神仏習合の社を創建して、大瀧兒(おおちご)権現を建立したといいます。
後に明治時代の神仏分離令により、現在の大瀧神社となったといいます。
一方、岡太(おかもと)神社については、約1500年前、大滝町の岡本川上流に美しい姫が現れて、村人に紙漉きの技術を伝えたのが始まりとされています。
この伝説の姫『川上御前』を、和紙の神様・紙祖神(しそじん)として祀ったのが岡太神社なのです。
その後、足利の兵火で社殿焼失して、織田信長の一向一揆の攻略で、またも焼失しました。
その後の再建時に大瀧神社の摂社として境内に祀られるようになったのですが、
大正12年(1923年)、大蔵省印刷局抄紙部に『川上御前』の分霊が奉祀され、岡太神社は名実共に全国紙業界の総鎮守となったのです。
神社の格としては大瀧神社の方が上なのですが、住民達が崇拝してきたのは『川上御前』であったため、「大瀧神社・岡太神社」と並記していると考えられています。
立派な狛犬ですが、生きてはいません。
こちらの狛犬も、生きてはいません。
まず、正面に「拝殿」があります。
その後方に「本殿」があります。
「拝殿」は、高波動です。
この「拝殿」には、美しい彫刻が刻まれていて、目を見張ります。
この柱の彫刻も素晴らしいものです。
「拝殿」の背後には、「本殿」があります。
「拝殿」(入母屋造妻入)と「本殿」(大型の一間社流造)が一体となった複合社殿です。
複雑な曲面を持つ積層の屋根となっています。
この「本殿」の造りも見事です。
見事な彫刻がなされています。
建物全体に施されている獅子、龍、鳳凰、草花の彫刻は、精緻かつ華麗な秀作とされて、昭和59年(1984)に国指定の重要文化財に指定されています。
かなりの高波動で、国常立尊(くにとこたちのみこと)・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の主祭神は感知しませんが、「十一面観世音菩薩」の波動は感知しました。
「オン・ロケイジンバラ・キリク・ソワカ」のご真言に反応します。
「本殿」の背後に回ると―――
和紙の神様・紙祖神(しそじん)の「川上御前」のエナジーも感知されました。
何とも精逸なエリアです。
ここもまた、次元を変えると―――
白山を開き、国家鎮護法師である泰澄のエナジーが浮き上がってきました。
「本殿」を回り込んで、左側から映したものです。
「岡太神社・王滝神社」の扁額があります。
「岡太神社」は、大正12年(1923年)に、大蔵省印刷局抄紙部に「川上御前」の御分霊が奉祀されて、名実ともに全国紙業界の「総鎮守」となっています。
本殿の横のエリアに、小さな祠がいくつか並んでいます。
改修中のようですが、詳しくは判りません。
波動は平凡です。
こちらの祠も、波動は平凡です。
拝殿から、その後方にある「本殿」をみます。
複雑に入り組んだ曲面を持つ屋根が見えます。
中庭にある磐座なのでしょうか。
高波動です。
その上に、石灯籠が置かれています。
注連縄が巻かれていますので、御神体として祀られているようです。
この磐座には、苔で覆われていますが、水の溜まっている箇所があります。
不思議なのですが、その少し汚れたような「水」のエナジー波動が高く、
イメージで人の体内に入れると、身体が整います。
石灯籠が置かれていて、この中を歩いていくだけで、身体が整うように思われます。
こうして、この後で今回の旅の目的である「御神島(おんがみじま)」に渡るために、船を出してくれる民宿に行きました。
つづく
2024年4月30日記