《 房総のパワースポット2020 その8 》
玉前神社(たまさきじんじゃ)から養老渓谷、清澄寺へ(その2)
清澄寺(せいちょうじ)は、日蓮宗の開祖である日蓮上人が最初に修行をした「地」です。
房総の小湊から、12歳のときに道善法師に師事して、出家・得度しています。
その後、比叡山などで修業に励み、32歳で立教開宗をしています。
千葉の鴨川にある清澄寺は、日蓮宗の大本山で、久遠寺、池上本願寺、誕生寺とともに「日蓮宗四霊場」と呼ばれています。
清澄寺は、ある僧(聖僧)が771年にこの地を訪れて、「虚空蔵菩薩」を祀る一寺を建立したことに始まります。
「虚空蔵菩薩」とは、空海が「虚空求聞持法」を会得して、膨大な経典の全てを記憶してしまう超能力をもたらした菩薩です。
日蓮もまた、「虚空求聞持法」を会得したことが知られています。
清澄寺が、「虚空蔵菩薩」を祀る寺としていたことが、日蓮の修行に関わっていたと思われます。
清澄寺は、開山後 円仁(慈覚大師)が再興して、天台宗となります。
その後、密教系の天台宗から、同じく密教の真言宗に改宗します。
さらにその後、1949年に真言宗智山派から日蓮宗に改宗しています。
今では、開祖を日蓮としています。
私は子供の頃に、日蓮の物語を読み、「元寇襲来」を予知して、蒙古が襲来するときには、法力で神風を起こさせて、蒙古軍を殲滅した―――と、このように思っていました。
ところが、元寇のときには、朝廷から各地のおもだった寺院に、「大元帥法」という国家の存亡の危機に在るときに限り、行なわれる大法力(調伏)をもって退けたことを知りました。
日蓮だけが行ったのではなくて、我国の高位の寺院が総力を挙げて、「大元帥法」を行った結果であったようなのです。
私は、元寇のときには、「台風」がきたからだと記憶していましたが、2度目の元寇では、台風の来ない時期でしたので、いい加減な情報に惑わされていたようです。
鎌倉時代の武士は、陸上の戦いでは驚異的な戦闘力を発揮する蒙古軍を、上陸させることもなく、熾烈な戦いを制していたことにも勝因があったようです。
その後、「大元帥法」は、国家的な危機に陥ったとき以外でも行なわれるようになったといいます。
本来は、朝敵調伏など、国家に関わる一大事に、天皇が行うもので、臣下が行うことは許されていないものでした。
その後、相手を調伏するときなど、民間にも浸透していったようです。
ただし、清浄でない方が行いますと―――御真言を唱えただけで、本人の体軸が歪みます。
確かに・・・命を縮める事態に陥るかもしれません(安易に繰り返していると危ないようです)。
「大元帥明王」のパワーを使いますと、確かにもの凄いエナジーを発揮することができます。
画像は、秋篠寺の大元帥明王像
大元帥明王像は、その他にも東寺などにありますが、数は少ないといいます。
この真言は
「ノウボウ タリツ タボリツ ハラボリツ シャキンメイ シャキンメイ タラサンダン オエンビ ソワカ」です。
この真言を唱えながら、相手の身体にこのエナジーを注入しますと、即効で体軸が整います。
ただし、正常な体軸を確保しているときに限ります(念のため)。
「広重(ひろしげ)が旅した清澄(きよすみ)」とあります。
『東海道五十三次』で有名な安藤広重も、この地に来て書画(版画)を残していたようです。
清澄寺の入り口になる「仁王門」です。
180年も前のものですが、今でもしっかりとした山門です。
仁王門の左右には、金剛力士像(仁王像)が安置されています。
これは左側の口を閉じている「吽形像」です。
一切の法の窮極を表します。
これは右側の口を開けている「阿形像」です。
一切の法の最初(始まり)を表します。
奈良東大寺の仁王門にある運慶・快慶の「仁王像」は、凄まじい「氣」を放つ「生きている」像ですが、さすがにそこまでの波動はありません。
表情も穏やかで、「仁王」の怖さがありません。
「氣」もありません。
そのために「南無妙法蓮華経」の文字が刻まれています。
「南無妙法蓮華経」の文字は、他のブログでも書きましたが、
「浄化・浄霊」するときの威力は、かなり高いです。
「南無阿弥陀仏」や「光明真言」でもいいのですが、「南無妙法蓮華経!」「南無妙法蓮華経!」を繰り返すことで、強い霊力が働くようです。
古来より、日蓮宗には様々な法力で、魔界の対処法や浄化法がありますが、確かに有効に働くことが多いように思われます。
私も、簡単な浄化・浄霊なら、
「南無妙法蓮華経!」「南無妙法蓮華経!」「南無妙法蓮華経!」
と三回繰り替えすことで、即効で浄化して、身体を整えることができます。
境内に入ります。
正面に本堂(大堂)が見えます。
香炉です。
浅草の浅草寺の「香炉」の周囲には、多くの参拝者が落とす霊的な垢で、煙の中でもかなりのマイナス波動となりますが、ここは清浄な空間となっています。
良好な波動が伝わってきます。
小さな池があります。
この池は・・・・何か、おかしいです。
この池の傍に立ちますと、エナジーが吸い取られるように反応します。
この池の水中に、魔界系の「魔物」が棲むように思われます。
それが―――ヒトのエナジーを吸い取る「エナジーバンパイア」のようなのです。
ここは、「モリアオガエル」の生息地です。
千葉県指定天然記念物で、「絶滅危惧種」に指定されています。
ネットで調べてみました。
すると―――
「モリアオガエル」は、水面上の木の枝に泡に包まれた卵を産みます。
雨が降るとそれが解けて、水面に落下して、オタマジャクシ
が出てきます。
オタマジャクシは、自分の親であるカエルを食べるといいます。
そのような生態が、ヒトにも影響して、マイナス波動の影響でエナジーを奪い取るのかもしれません。
これが事実であれば、この「池」の恐ろしさを感ぜざるを得ません。
祖師堂です。
元は、名も知れない聖僧が、「虚空像菩薩」像を祀り、開山した地です。
その後、紆余曲折があって、天台宗、真言宗から離れ、日蓮の起こした「日蓮宗の本山」となっています。
つまり、祖師堂の「祖師」とは日蓮のことです。
祖師堂には、オーブが反応していました。
高波動の証です。
その理由は、中を覗いてみて解りました。
「日蓮聖人」像の収められている扉は、光(ひかり)輝いていました。
この扉の中に在る像は、強烈な輝きを放っているように反応します。
凄いです。
言い伝えでは、徳川家康の側近である「お万の方」が、奉納したと伝わっています。
これほど高輝な反応を示すものは、今まで視たことはありませんでした。
何が反応するのか?
見出したものは、「鬼子母神」です。
なぜ、「鬼子母神」なのか?
調べてみました。すると―――
日蓮宗では、「鬼子母神」を法華経信者の守護神と位置付けて、勧請するということのようです。
祖師の日蓮聖人と同じく、日蓮宗寺院では「鬼子母神」をお祀りすることを知りました。納得しました。
ついでながら、日蓮宗では「大黒天」も祀りますが、この反応はありませんでした。
この祖師堂の構造は、変わっています。
床が浮いています。
なぜ、床を持ち上げる構造なのか?
祖師堂は、1973年に建立されています。
建築家・内井昭蔵氏の設計によるものでした。
内井昭蔵氏をネットで調べると、ユニークが建物を設計していることが判りました。
なぜ、床を持ち上げる構造で、地震などでも大丈夫なのかは、定かではありませんでした。
本堂(大堂)に向かいます。
「虚空蔵菩薩安置」とあります。
この空間には、「虚空蔵菩薩」と「日蓮」と「大黒天」のエナジーが反応を示します。
両側には、「日天子」「月天子」が祀られていますが、反応を示しません。
「鬼子母神」も反応を示しません。
ここでは、「鬼子母神」と共に、日蓮宗で祀られる「大黒天」が反応を示します。
本堂にある彫刻についての案内です。
この本堂(大堂)は、背後の頂にある開山の「地」を拝する「拝殿」でもあります。そのために―――
本堂には様々な彫刻がありますが、我々はそれに目もくれずに、清澄寺開山の「地」を目指すことにしました。
つづく
2021年3月9日記