≪ ダ・ヴィンチの絵画 その3 ≫
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観ているだけで首が疲れた記憶がありますが、この絵からは、まったく高い波動が感じられません。
人々が 恐れおののく内面の感情的、精神的なものが、何も伝わってこないのです。
審判を下す「神」(中央)に焦点を合わせても、そこに描かれた波動は、決して高いものではありません。
この天井画を描いたミケランジェロを、この中から引き出して診ると―――
彼以外の 複数の人間が混在してしまい(この天井画は、幾度も修復されています)、正確なことが解らないので、
他の彫刻から 作者のミケランジェロの霊体(エネルギー体)を引き出してみました。
すると―――
「最後の審判」に全身全霊を打ち込んで描き上げても、満足しきれていなかった、という反応が得られました。
心の奥底では―――ダ・ヴィンチの描く画像に秘められた「天才」を、いやでも認めざるを得なかった・・・・ようなのです。
自分の描く人物像と ダ・ヴィンチの人物像の内奥の深さの相違は、作者自身の精神波動の相違に 行きつくようです。
天才ミケランジェロは、大天才への嫉妬と羨望の情を押し隠して、激しいライバル心を燃やして、大天才へ 挑戦状を叩きつけるつもりで描きあげたようなのです。
そして―――
天才は、大天才の前に ひれ伏すしかなかった・・・・という結果に終わり、満足できなかった情念が、ミケランジェロから伝わってくるのです。
天才と謳われたエジソンの研究所に、ある大天才が ヨーロッパからやってきました。
しかし、エジソンは その彼を冷遇した・・・という逸話が、思い起こされます。
天才は、ニコラ・テスラという世紀の大天才に嫉妬したのです。
しかし―――
話を ルネッサンス期にもどします。
この画像は、ダ・ヴィンチの壁画「最後の晩餐」です。
修復を幾度も繰り返して、この絵が 現在まで残っていること自体が、奇跡に近い―――とさえ言われています。
聖書によるイエス・キリストが、処刑される前日に、12人の弟子と最後の晩餐をする場面です。
「この中に、裏切り者(ユダを指す)がいる・・・・」と述べた、まさにその瞬間を描いています。
いや、正確に表現すると―――
だが、彼に教えようとしている二人の人物からは、「驚き」「悲しみ」「不安」「恐れ」など・・・・様々なメンタル・ストレスが交錯する内面が、浮き上がっています。
解りづらいですが・・・・
左から4番目の人物が、銀貨30枚を報酬として受け取った 裏切り者のユダとされています。
まさしく、イエスの言葉に「恐怖」と「不安」の心情がキャッチされます。
ですが―――
私には、「マグマダのマリア」にしか思えないのです。
この壁画は、後世に幾度も修復されていますが―――
驚くべきことに、このように損傷が激しい壁画からさえも、生命体のエナジー(エナルギー)が浮き上がってくるのです。
天才ミケランジェロが 心底嫉妬し 敗北感を持っていたようだ・・・・と 反応してくるのが、解るような気がします。
それほど、ダ・ヴィンチの描く絵画には、霊魂までをも描き込んでいる―――
超絶な技量があると思われるのです。
さて、
もうひとつ、
実は、「最後の晩餐」には、「謎の手」とされる 一本の不可思議な「手」が、描き込まれているのです。
今日に至るまで、この「謎の手」は 解明されていないようなのです。
つづく