≪ニコラ・テスラ 宇宙人交流説 その2≫
容量の関係で 「その1」で掲載できなかった前回の「つづき」です。
もし地球自体の定常波を見出す事が出来れば、拡大送信機の高周波と地球との間に共鳴を起す事が出来る筈である。
つまりテスラは、地球全体を導体としてエネルギーの発生、送信を行おうとしたのです。
もしそれが出来れば、莫大なエネルギーを低コストで発生させる事が出来、又自由に世界中に送る事が出来る筈です。
そうなれば電信電話は勿論、あらゆる情報やエネルギーが世界中に伝達される巨大な情報ネットワークが形成されることになるのです。
しかしそれは、現在実現されつつあるような光通信、付加価値通信網(VAN)といった情報ネットワークとは質的に異なるものです。
テスラの発想は あくまで自然界(地球)自体が、潜在的にもっているエネルギーを抽出しようとするものであったのです。
それは丁度稲妻が豪雨の引金となったように、地球の引金を電気的に引こうとするものなのです。
この様にして作られる地球規模の情報通信網システムを、テスラは「世界システム」と名付けたのです。
テスラによれば、「世界システム」を構成する要素は、次の様な5つの発明と技術であるとしています。
①テスラ変圧器(テスラ・コイル)
②拡大送信機
③テスラ無線システム
④個別化の技術
⑤地球定常波
④の「個別化の技術」とは、どれ程多重の複雑な信号であろうと、それぞれの信号が独立して混信する事なく送信出来る技術を意味しています。
この世界システムが具体的に実現されると―――
それは主に現在、世界中に散らばる電信、電話局を全て相互連絡し、ニュース、文書、音楽の通信を可能にすると云う事です。
これは実際に地球を導体としてエネルギーを発生させる本格的なものになる筈でした。これが前回に述べたタワーの建設でした。
しかし、建設資金が底をついて工事は中断され、アメリカが第一次大戦に参戦した1917年には、危険と云う事で取壊されてしまい、壮大な夢の計画は一方的に潰されたのでした。
テスラの旺盛な探求心はこの出来事の後も全く衰える事はなかったようです。
1934年にテスラは、何万馬力にも相当するエネルギーを髪の毛よりも細い光線として放射する事が可能な装置について述べています。その発想は、今日のレーザー光線に極めて似ています。
実際、世界システムを用いれば、如何なる巨大なエネルギーであろうと 遠隔誘導によって瞬時にして目的地に送る事が出来ることになります。
テスラは世界システムを利用して、遠隔制御型の兵器も構想していたといいます。
しかし、テスラは決して世界システムが軍事的に利用される事を望んでいたわけではありません。彼は平和主義者だったといいます。
だがテスラは、平和が何もせずに得られるとは考えていませんでした。彼は述べています。
「戦争は、決して無くならない。強い国の警戒心がなくなったとしても、戦争は終らない。 戦争を停止させるには、強い国も弱い国も自己防衛力を持たねばならない。
幸い、私は防衛の為の完璧な手段を構想した。若しこれが採用されれば、国際関係に革命が持たされるだろう。それは、国が大きかろうが小さかろうが、あらゆる攻撃に対して難攻不落に変える事が出来る。
私の発明は大がかりな装置を必要とするが、一度装置が出来れば、人であれ機械であれ、半径300km以内に近づいたものは悉く破壊してしまう事が出来る」
テスラのこの発言は、明らかに今日の核抑止力による平和の達成を先どりしています。
テスラ兵器は 核兵器の様に目的地につくまでの時間もかからないし、又レーザー砲よりも遥かに大きな威力を持っています。それは将に究極の兵器なのです。
ニコラ・テスラは―――なぜ、マッド・サイエンティストと言われるのか?
それは、テスラは「自分は火星人と通信していて・・・・」と、発言しているからです。
そして・・・・どうやら、それは事実であったように反応するのです・・・・。
つづく
2015年8月6日記