《 パワースポット巡り12人旅 日本最大の霊峰白山に挑む 2》
日本最高のパワースポット白山その2
あたりが暗くなってきましたので、さらに道を急ぎました。
一行は 皆元気でした。
私だけが、休憩の時には 口もききたくないほど疲れが溜まってきていました。
皆一様に元気でしたが、冗談を言い合っていますので、「元気だな・・・・」と、一人私だけが、衰えた肉体を目の当たりにして沈んでいました。
雲海を抜けてきました。
さらに夕闇が迫ってきます。
尾根を進みます。
リーダー役の皇子の指示で、ランプを用意して、さらに進みます。
私の脚は限界が近づいていて、痙攣しそうな状態になってきました。
さらに夕闇が迫ってきました。
振り返ると、登ってきた尾根道が見えます。
「この先が(今晩の宿泊先である)室堂だ」
皇子はたえずGPSで現在地をチェックしていて、あとどれくらいで到着できるのか教えてくれます。
先頭を行く皇子。GPSでチェックしています。
白山の頂が、だいぶ近くに見えるようになりました。
そしてーーー
ようやく室堂ビジターセンターの灯りが見えてきました。
夕方の7時になろうかという時間でした。
3時位からのぼり始めましたので、4時間程度が経っていました。
画像:ようやく室堂ビジターセンターに到着しました。
直ぐに夕食を摂らされました。
どうやら、宿のスタッフによると、我々が来ないので、別ルートを見にもいったようなのです。
スタッフは、やや機嫌が悪く、「何も連絡がないので心配していた」ようなのです。
携帯が通じないので、宿には連絡できませんでした。
振り返れば、携帯の繋がる地点から、「これから平瀬口から登ります」と、伝えていた方がよかったかもしれません。
宿舎の掟は厳しいものでした。
8時には消灯です。
食事が終わると、直ぐに宿泊棟に案内されて、シャワーを大至急浴びてください。
8時になるとシャワーも、水も止まりますーーーこのように言われました。
シャワーを浴びていたタッキーなどは、パンツを履く直前に消灯となり、パンツが見えないので、そのままズボンを履いて部屋に戻りました。
翌日は 午前4時に出発します。
疲れ切った身体を布団に潜り込ませて、消灯の8時過ぎには寝てしまいました。
が・・・ジジイの性(さが)なのか、5時間も眠ると目が覚めてしまい、うつらうつらしながら、出発時刻を迎えました。
同室にいたアジャリンコは、「ほとんど寝てない!」といっていました。
すでに標高は2000Mを超えていますので、やや高山病のような影響があったかもしれません。
山頂周辺は、成層火山となっています。
北陸地方の中では標高の高い山であるため、他の山では残雪が消えた季節でも「白い山」として遠方からでも一目で判明する山なので、「白山」といわれています。
日本の中心であり、世界の中心でもある白山の最高峰に挑みます。
真っ暗な中を起きて、全員が宿の外に集まりました。
リーダー役の皇子ついて、いよいよその最高峰の御前峰(標高2,702m)を目指します。
室堂からは 急な斜面を登ります。
真っ暗な中を進みますが、他の登山客もいて、灯りが追ってきます。
私は、寝ればすぐに回復できるだろう、と簡単に考えていましたが、ジジイになった自分を過大評価していました。
登り始めて 直ぐにまた疲れが戻ってきました。
遅れがちなゾネスは、本来的に霊感が強く、登るときから「きつかった!」と言っていましたが、何かのパワーが行く手を阻止しているかのような「力」の影響を受けていたようです。
というのはーーー
霊山は 本質的に女性の立ち入りを拒絶する傾向があります。
昔から 霊場でも 霊山でも、「女人 入るべからず」という掟が在りました。
「女人結界門」といわれる「女性の立ち入りを禁ずる」エリアが、昔から数多く存在するようです。
今でこそ「山ガール」と云われる登山者が増えていますが、いまだに女性の立ち入りを禁ずる山が、岡山県には存在するようです。
なぜ、このような女人禁制制度が始まったのか?
一説によれば、古代の日本では巨大な山は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が住む危険な場所と信じられ、子供を産む女性は、安全のために山に近づいてはならない場所とされていました。
そして年月が過ぎ、今から1300年ほど前頃から、女性が近づかない山の奥こそ、異性に煩わされない 厳しい修行の場と考えられるようになり、
修験者は山岳を選び修業したと言われ、霊山と呼ばれる山には、女人禁制が定着するようになったと言われています。
今も「入山させろ!」と反対運動が起こっているといいます。
さてーーー白山も霊山です。
本来的には 女人立ち入り禁止のエリアでした。
女性のエナジーを受け入れがたい 何らかの働きがあるのでないかーーーと、思っていました。
たしかに、そうなのかもしれません。
女性は 身体の前方から後方に向かって、エナジーが流れます。
逆に 男性は、身体の後方から前方に向かって、エナジーが流れます。
確かに・・・・最高峰の御前峰(標高2,702m)に近づくと、女性軍は一様に体軸が乱れてきました。
不思議なのです。どうして体軸が乱れるのかは、解りません。
恐らく、山頂近くでは 全員が苦しかったと思います。
ですがーーー男性は 一様に元気でした。
エナジーの違いからなのか、ともかく私も、無事に最高峰に到着することができました。
ここで容量がオーバーしましたので、「つづき」ます。