≪ ジャンヌ・ダルクの謎を追う(つづき) ≫
容量の関係で、その「つづき」です。
さて―――ジャンヌは多くの作戦会議に出席し、戦いにも参加するようになった。
ジャンヌに軍事指揮官としての能力があったかどうかは、歴史的な論争になっている。
伝統的保守的な歴史家たちは、ジャンヌは旗手として戦いに参加して、兵士の士気を鼓舞する役割を果たしたとしている。
この説は、ジャンヌが剣を振るうよりも旗を持つことを選んだと、後の異端審問の場で証言したとされていることを根拠としている。
この説に対し、異端審問の無効性を重視する立場の現代の研究者は、ジャンヌが優れた戦術家で、卓越した戦略家として、軍の指揮官たちから尊敬されていたと主張している。
ただし、どちらの説をとる研究者でも、ジャンヌが従軍していたときのフランス軍が快進撃を続けたという点では一致している。
容量の関係で 次回につづく
2016年6月13日記