≪ 肩の痛みと原因 その6 ≫
11-7-28
筋バランスの回復について、前回は―――
○ 通常のストレッチでは、一時的な筋バランスは回復しても、いずれ 元の状態に戻ってしまう
○ その理由は、抑制弱化している筋(それに対応して緊張している 筋)の状態を 誘発している問題が 解決されていないからである
ということを 指摘しました。
では―――
この問題を解決する方法はあるのか? という疑問が、当然わき起こるはずです。
解決策は―――ここでは、「構造体としての解決策」として 話を進めますが、次の4つの方法がありそうです。
1 構造体のメジャーポイント(身体全体を、すべて適正に修正するポ イント)を探して、その部位を修正する。
構造体のメジャーポイントは、一般的には 脊椎を形成している「椎骨」です。
単に「変位している椎骨」をチェックするのであれば、いくらでも見出すことができるはずです。
霊体を歪めているクライアントであれば、ほぼ すべての椎骨が変位してしまいます。
その中でも、構造体のメジャーポイントとなる重要な「椎骨」を見出したら、そこの ただ1点を修正するだけで、全身が正常化します。
これが―――ドラスティックセラピストや ホリスティックコンディショナーでは、最もポピュラーな方法です(これは、次回のメインテーマとなります)。
2 メジャーポイントではない部位のストレッチでも、それが適正なも のであれば、「脳」は 最適化する方向で機能しているので―――良 好な状態を 脳に覚え込ませてしまう(再学習させる)。
これは―――脳幹に 適正な刺激を与えることで可能となります。
しかし―――
それができるレベルにないと、実用性は少ないと思われます。
3 足関節/手関節を 適正な状態に誘導することで―――つまり 四 肢の関節から、脊椎のすべてを適正なポジションに導いて、安定した 状態にする。そして、適正な刺激を「脳」に刻印する。
この詳細は 長くなり過ぎますので省きますが、ひとつの例を挙げて 要約すれば―――
● 足関節の内果(うちくるぶし)は ⇒ 頸椎に反射する
● 足関節の外果(そとくるぶし)は ⇒ 腰椎に反射する
● 手関節の拇指側(橈骨)は ⇒ 下部胸椎に反射する
● 手関節の小指側(尺骨)は ⇒ 上部胸椎に反射する
つまり
足関節・手関節のすべてを正常なポジションに回復してやることで、脊椎は最適なポジションを 自動的に回復していきます。
あとは、「適正な刺激」を 脳に刻印することで、安定した状態を保持するように働きかけます。
4 その他(多種あります)
上記の「3」のような 構造体からの「全身を正常化する方法」は、数多くあります。
さて―――
その時は 正常化したけれども、翌日には また元に戻ってしまった・・・・というのは―――実際には 一時的な回復のみで、本質的な回復はできていなかった、ということです。
筋バランスを 適正に保持する―――といっても、実に多くの対処方法がありますし、 適正に対処しているとは 言い難いケースにも、数多く遭遇してきました。
「抑制弱化筋」と それに伴う「緊張筋」による身体のゆがみの修正には、どうしても本質的な対処方法が 必要となるようです。
つづく